マドリードダービーレビュー
- たこす。
- 2019年10月5日
- 読了時間: 7分
めちゃくちゃ遅くなった…ごめんなさい(FIFAが面白いのが悪い)
とりあえずスタメンを⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️

アトレティコは4-4-2と4-3-3の可変らしきフォーメーションを使用
攻撃時にビトロが左で高い位置を取りました
アトレティコは基本的に両ラテラルかかなり高い位置をとり、サイトで幅を取ります
トリッピアが高い位置でボールを受けるシーンもありましたが、上手くはがせずクロスも精度を欠いたりします
4‐4‐2可変時↓

レアル・マドリードもフォーメーションは4-3-3
まさかの(?)バルベルデをスタメン起用し守備の強度を高めてきました
攻撃時には3トップの真ん中のベンゼマが広範囲を動き回ってビルドアップやチャンスメイクに絡んでいきます
最初のチャンスはアトレティコ
8分にコケのカットからコスタがダイレクトで繋いでフェリックスが独走1vs1に持ち込むも角度がなく枠を捉えられず
フェリックスですが、コスタのパスを頭でコントロールして加速したシーンはさすがでした、が右に持ち込みすぎて角度を消してしまったのは改善点かなと(仕方ない部分もありますが)
先程も触れた通り、アトレティコは守備時は4-4ブロックをいつも通り形成します
そしてレアル・マドリードの左WGエデンアザールがボールを持った時は徹底した1vs2対応を実施し、自由にドリブルさせません。
ブロックを単騎でくずせる一流のウインガーへの対応としてはベタなものでしたが、この意識でほぼアザールに自由を与えなかったのはクリーンシートに収められたことに大きく影響したのかなと思います。
この試合で、マドリードの頂点にたったのはアトレティコのトーマスでした。
セカンドボールを拾い、タックルでボールを奪い、プレスを薙ぎ払い、縦パスをぶち込み続けていましたね。
前半のアトレティコの攻撃の問題点のひとつとして、トーマスが通した縦パスがコスタとビトロになかなか収まらなかったことが挙げられると思います。ここでロストが続いたためになかなか理想的な形に持ち込めませんでした。
23分バルベルデからアザールへ長いスルーパスが通り。受けたアザールが対応したサヴィッチを軽々と躱すシーンがありました。
昨季のダービーで敗戦した時にヴィニシウスにやられたのと似たような形でしたが、この試合これ以降同じような崩され方がなかったのは良かったです。
その直後にはビトロがカットインからループでファーを狙うシュートもありました。左のペナ角でボールを持った時の仕事の質はビトロの持ち味のひとつだと思いますし、そこからフィニッシュに持っていけたのは今までになかなか見られなかった形です。もっと積極的にフィニッシュまで持ち込む形に期待です。
30分には、高い位置でボールを受けたトリッピアからトーマスに繋いでライナー性のクロスがGKとDFの間に放り込まれましたが、これにはコスタは触れず…似たような形は今季多く作ることが出来ていますが(主にロディのところで)なかなかFWが飛び込めていないのは残念なところです。触ればほぼ得点につながるだけ尚更、、、
37分と40分にはクロースが素晴らしいシュートを打ちますが、ヤンくんが当たり前のようにこれをセーブ。ほんとに、いつもいつも助かります🙇♂️
先程触れた、アトレティコの両ラテラルが高い位置を取るという攻撃の形ですが、守備の時にはラテラルの裏が大きく空いて状態になってしまいます。この試合、ロディの裏はサウールがケアしてるシーンが多く見られました。
また、トリッピアも高い位置を取っていても、いい形でなかなかボールに触れず、クロスまで行けないシーンもいくつかありました。
44分や50分のような大きな展開をほぼフリーで受けて、折り返せるような形を作ればトリッピアの良さを生かせるのかなと考えました。(トリッピアには周りとの連動や単騎での仕掛けでDFを剥がす動きはあまり期待できない)
44分、トーマスからの大きな展開を高い位置で受けたトリッピアがコケの走り込みを待って折り返しますが、ニアでクルトワに掻き出されてゴールならず…トリッピアはこんな形で使ってあげたい…
そしてハーフタイム
アトレティコは負傷したビトロに変えてコレアを投入します。(形はこれ⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️)

この交代でトーマスのパスの受け手が一人増えたことになり、トーマスの良さがさらに出る状況が作れました。
48分、ペナ角あたりでボールを持ったコスタから斜めのクロスが入り、これにダイアゴナルランを見せたコレアがヘディングを打ちますが大きく枠の外へ…惜しい…
今までコレアがなかなか見せることのなかったような動きでしたが、この試合もう一度斜めのランからチャンスを創出します。(78分)
オフ・ザ・ボールの動きがもっと良くなればレギュラーも夢では無いと思います、頑張れ💪
57分には、オーバーラップしたナチョの折り返しがファーに流れたところに、どフリーのベイルが合わせますが、大きく上へ。両チームフィニッシュの精度を欠き続けます()
61分、アトレティコはレマルをロディに代えて投入します(フォーメーションはこれ⬇️⬇️⬇️⬇️)

その直後、ベイルが縦に仕掛けてポジションチェンジ直後のサウールを縦にちぎり左足アウトサイドでクロスを上げますが誰にも合わず(サウールの左ラテラルは心臓に悪いからやめて…)
65分、ヒメネスがカットから持ち上がり、サイドに流してクロスに飛び込みます
ゴディンの面影を思い浮かべたアトレティもいたんじゃないでしょうか……
その後アトレティコがフェリックス→ジョレンテ
レアル・マドリードがバルベルデ→モドリッチ
と交代カードを切ります
またしてもフォーメーションが変わるアトレティコ(笑)

ジョレンテは右or真ん中で起用されます(コケと入れ替わりながら)
この試合を見てジョレンテに対する見方が変わりました。リトリート完了後の守備に上手さを感じていましたが、前に出ていく守備が上手く運動量もあるので右インテリオール起用は今後も守備固めのオプションとしてありなんじゃないかなと
また、PSMでゴールを決めた時のようなFWを飛び越していくような動きからのシュートなど、中盤の底よりも高い位置でプレーした方が良さが出るのではないかなと…
ボールを持った時の不安感は今季も変わらずで、プレーリズムなどはまだあまり合っていない印象も受けました
また、左ラテラルで起用されたサウールですが、ここ数年器用貧乏に陥っていると言っても過言ではありません。
既に今期左ラテラルも数試合こなしていますが、左ラテラル(または左インテリオール)では、彼の良さがほとんど生きないと思います。
高さがあるのでターゲットとしては機能しますが、それ以外ではほとんどがCKを貰うという形で終着します。これならサウールじゃなくても出来ますし、得点力や現在向上中の間受けの技術などもほとんど生きません。右インテリオールかピボーテでの起用を望みます。
72分にはCKから、ニアでサウールがファーに流すようなヘディングを打ちますがこれも枠を捉えられません。仕込んだ形だったようなので仕留めたかった…
その直後レアル・マドリードに決定的なチャンスが訪れます。左サイドからのクロスにベンゼマがドンピシャで合わせますが、ヤンくんが腕一本でセーブ、コレはヤン神。何度でも言いましょう、ひとえにヤン神。
81分トーマスの縦パスを受けたコレアが粘ってサイドに流してニアへクロス。飛び込んでいたのはコケでしたが上手く落とせずにラインをわります。
このシーンは44分のシーン同様、ストライカーではなく、コケが2列目から飛び出してきたものでした。今まであまりアトレティコで見られたものではなく、攻撃の幅を広げるいいプレーだったと思います。また走り込んでくるコケを見ていたトリッピアも流石でした。
2列目からの飛び込みは。得点力のある、サウールやトーマスにもぜひともやって欲しいところですね…
試合はその後チャンスはあれどスコアレスドローに終わりました。
ホームのアトレティコはタイトルを争うライバル相手に勝ちたかったところですが。守備面では大きな問題もなく、上手く戦えていたのかな。と思います。
改善すべきは本当にフィニッシュのところだけで、この試合。出場停止だったモラタの不在は痛いな…と思いつつ。
トーマスをもっと活かす形のチームを作った方が良かったりするかもしれないですし、フェリックスを1列下げてコスタモラタのツートップの方がいいかもしれませんが。それは相手チーム次第だったりもしますし、そもそも自チームの組み合わせもどれがいいのかさっぱり……
選手層が厚くなり、マネジメントの難易度は上昇しているとは思いますが、なんとか頑張って欲しい……
デルビー勝てはしませんでしたが、シーズン先はまだまだ長いです。
一戦一戦全力で戦い抜いていきましょう!!!
凌平です。勉強になります